Wolfenstein II:The New Colossusレビュー。古き良きオールドスタイルFPSの最高峰

古き良きオールドスタイルFPSの最高峰。4つ数える、息を吸う。4つ数える、息を吐く。落ち着くんだブラスコビッチ。

近年FPS業界においてシングルプレイは重要性の無いものとして評価されている傾向がある。実際FPSにおけるキャンペーンを作るのにかかるコストは全体の約75%で、クリアする人は全体の5%であるというデータが出ている。FPSプレイヤーが求めているもの、企業がコストを掛けたい所はこのデータから分かる。e-sportsに注目が集まりつつある近年のゲーム業界でキャンペーンモードの必要性な薄れているのかもしれない。

でもたまには対人ではなく、じっくり一人でシングルプレイを遊びたい時がある人もいるだろう。Wolfenstein II:The New ColossusはそんなFPSゲーマーの味方だ。

筆者はXBOX版をプレイした。

 

この世界ではあなたの知っている歴史とは大きく違って第二次世界大戦でアメリカでは無く、ナチス・ドイツが勝ったらというif設定で物語が進んでいき、ブラスコビッチの結成したレジスタンスが起こす第二次独立戦争を描く物語である。前作デスヘッドとの戦いで致命的な負傷をしたブラスコビッチは仲間の懸命な治療を受け一命を取り留めるが一連の闘いと負傷によって体力を消耗しきっていてもう一人で立つことも出来ない。今作は前作で登場したフラウ・エンゲルの率いるナチス軍の奇襲から始まる。

歩けない?なら車椅子で移動すればいい

 

SF・グロ要素満載のウルフェンシュタインシリーズだが今作でも健在だ。この世界では戦争に負けたアメリカがエイリアンやUFOについて研究していたエリア51をあっさり明け渡し、その技術と研究を受け継いだナチスドイツがさらなる発展を遂げている。その影響を受け独自に進化したナチス製兵器は強力で脅威となる。

今作でもグロテスクは健在で平気で首を切り落としたり酷いシーンが盛り沢山で欠損表現あり敵を攻撃すると腕が取れたりとグロが苦手な人は注意した方がいいかもしれない。

ブラスコビッチは世界の様々な土地に隠れているレジスタンスを探しに訪れる事になりポップなカフェや核を落とされたニューヨーク、火星など個性的な土地が数多くあり、本作の世界観を堪能する事ができるだろう。

ポップなカフェで休憩していこう

 

今作はオールドスタイルなFPSで自動回復では無く回復アイテムやアーマーを拾って回復する事になる。近年の自動回復に慣れたプレイヤーは戸惑うかもしれないが、非自動回復のお陰でステルスプレイの重要性や緊張感が増している。基本的に武器は敵を倒して拾ったものを使用し、初期状態の武器は癖がなくとても扱い易いが、カスタム用のアイテムを使いアップグレードするとより強く尖った癖の強い武器へと変化する。本作のシューター部分はBFやR6Sの様な硬派ではなくCODやDOOMの様なスポーティな感覚で操作する事ができ競技性も高い。Wolfensteinの大きな特徴である銃2丁持ちがとても楽しい。CODでも2丁拳銃など使えたが今作はヘビーウェポンを覗いたほぼ全ての武器で2丁持ちが可能で覗き込みは出来なくなるものの火力が実質2倍になり強行突破や形勢逆転を狙える。(脳筋)

ブラスコビッチは敵と真っ向勝負するにも十分な機動性を持ち合わせているが、あくまで人間なので囲まれるとすぐに倒されてしまう。ある程度ステルスで敵の数を減らしてから勝負を仕掛けたい時もあるかもしれない。そんな時プレイヤーが選択できる戦略は多彩だ、後ろから格闘でステルスキルを仕掛けるも良し、ハチェットを投げてキルするのも良いかもしれない。武器をアップグレードするとサプレッサーを装備する事が可能な武器があるので優先的にアップグレードするのも良いかもしれない。

今作の中盤ではバトルウォーカー、ラムシャックル、コンストラクターハーネスの3つの特殊アビリティから1つ選ぶことになる。

 

写真右のバトルウォーカーは竹馬の様なアビリティで高所から奇襲をかけたり、手榴弾などを避ける事ができる。行けなかったマップの高い場所に行ける様になり戦略の幅が増える。

写真真ん中のラムシャックルはアーマー系アビリティでアーマーの自然回復やタックルでオブジェクトを破壊したり敵に攻撃ができる。

写真左のコンストラクターハーネスは今まで入れなかった狭い場所に体を圧縮して入る事ができる様になり、今までよりも多彩な方法でステルスキル出来る様になるが、圧縮中は呼吸が出来ないため圧縮を続けると徐々に体力が減り死に至るので注意が必要。

これらのアビリティを駆使してストーリーを進めていくことになるが、中盤でそのアビリティ登場させるのは話の流れ的にはベストなタイミングだが、ゲームとしてのタイミングとしてあまり良くない。活用出来る様な場面は少なく、アビリティを選んだ最初のチュートリアルやUボートのサブクエスト、ストーリーミッションで少し使う程度である。個性豊かな性能を持っていて活用しやすいアビリティなだけにマップにそのギミックを落とし込めていないのは少し残念である。

ただのオールドスタイルで良くも悪くも変わらずではなく、新しい戦い方を提示してくれるのは戦略が増え新鮮な気持ちで物語を進める事ができプレイが中だるみしない。

FPSの原点であるウルフェンシュタインシリーズは昔ながらのスタイルではありながら独自の進化を遂げ、Wolfenstein II:The New Colossusは他の作品と並べても優れた点が多く古き良きオールドスタイルFPS最高峰といっても過言ではない。

判定

Wolfenstein II:The New Colossusはベセスダによって発売されたオールドスタイルFPSで熱いドラマとド派手なアクションが特徴的。1940〜1960年代のデザインを保ちつつ独自の進化を遂げた街は見ものでありそこを歩く事で様々な発見がある。

オールドスタイルな一部のシステムやグロテスクな表現が多めな内容は人を選ぶかもしれないがゲームプレイと秀逸なストーリーテリングで補えていてゲームプレイも良くできているしプレイした人はこの作品の虜になる事間違いない。

8/10

Wolfenstein II:The New Colossusはベセスダによって発売されたオールドスタイルFPS。前作から大きな変更はなく正当進化したイメージだが不満もないわけではない。ただその不満点を補うようにストーリの演出やゲームプレイで楽しませてくれる事だろう。

優れたアートスタイル

個性豊かなロケーション

秀逸なストーリーテリング

個性豊かなカスタム要素

物語中盤で使えるようになるアビリティ

 

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